照明の色味と適した場所について
2024/12/03
こんにちは。(株)AEdesign建築設計事務所スタッフです。
今回は照明、その中でも照明の色について紹介していきます。
目次
色の種類
基本的には、照明の色味は3種類から5種類に分けられます。今回はそのなかでも一般的な3種類をピックアップしていきます。
色温度が低い順から、「電球色」「昼白色」「昼光色」です。
色温度が低い電球色の方がオレンジ色のような光で、逆に高い昼光色は青白い光です。また、昼白色は白っぽい光です。
電球色を使うことを推奨する状況
電球色は、オレンジ色のような、温かみのある光になります。
落ち着いており、リラックスする空間や雰囲気を持たせたい場所に用いるとよいでしょう。寝室、リビングやサロン、外部の照明や間接照明で大活躍します。
しかし、手芸やパソコン作業などの、細かい作業が必要な場所では、物が見にくい、物体本来の色の識別が難しい、集中力が続かない、目が疲れるなど用途には向いていないことが多いため、部屋の用途に分けて使い分けることが重要です。
電球色を効果的に用いることで、空間や家具、建築物等をよりよく魅せることが出来ます。
昼光色と昼白色
集中力を高めたい空間では、明るくクールなトーンの照明が効果的です。オフィスや学習スペースでは、明るい白色のに照明を選ぶと、作業がしやすく、集中しやすい、リフレッシュ効果のある空間を作ることが出来ます。また、メイクや洋服などを見る際も電球色よりは明るい昼白色や昼光色の方が本来の色を認識することが出来ます。ただ、長時間いると効果ゆえに疲れてしまう人もいるので、すべての電球を昼白色や昼光色にするのはおすすめしません。電球色との兼ね合いが大事になります。
色合いとしてはどちらも白色ですが、最初に説明した通り、昼光色は青みがかかった白です。よりはっきりとものが見えるため作業スペースとしては3種類のなか1番適しています。一方、昼光色よりも自然な空間としたいなら昼白色がお勧めです。食材本来の色を美しく魅せたり、物体本来の色の識別することができるため、キッチンや洗面所などは昼白色をお勧めします。
まとめ
照明と色は、居住空間の雰囲気を大きく左右する要素です。適切な照明を使用することで、心地よいリラックス空間や集中を促す環境を作り出すことができます。リラックスしたい空間には、柔らかく温かい電球色を使うことで、心を落ち着ける効果があります。一方、仕事や勉強をする場面では、明るく白色に近い光を選ぶことが重要です。集中力を高めたり、仕事の効率を上げるのに役立ちます。ただすべての照明を同じ色味で入れるだけでなく、用途に応じて使い分けたり、 アクセントとして一部違う色を取り入れることで、空間に活気を持たせることができます。ですが、同じ空間に違う色が何色も混在しているとかえって逆効果で、互いの個性をつぶし合うため気を付けなければなりません。照明の色ごとのメリットデメリット要素を上手に取り入れ、理想的な居住空間を作り上げていきましょう。